お釈迦様は、この世の苦しみ・悲しみの根元は、「思いどおりにならないこと」と悟りました。
自分の思いどおりにならないことに対して、それに逆らってなんとかしようとするからこそ、人は悩み・苦しむのです。
人の苦しみや悲しみは、外から与えられるものではありません。
苦しい・悲しいと思う心、つまり、人の内(心)から苦しみや悲しみが発生しているのです。
だから、お釈迦様は、こうおっしゃっています。
「すべて、受け入れなさい」と。
それは、頑張る生き方ではなく、楽に生きる生き方です。
人に頼って、人に甘えて、あるいは人に頼られて、時には人から甘えられて。
自分の思いどおりに世の中を変えようとしないで、それを受け入れて、こころを楽にして生きてゆくこと。
そして、その最高の形は、「ありがとう」と感謝することだったのです。
水を飲めることに 「ありがとう」
息ができることに 「ありがとう」
食事できることに 「ありがとう」
仕事があることに 「ありがとう」
家族がいることに 「ありがとう」
友達がいることに 「ありがとう」
話ができることに 「ありがとう」
歩けることに 「ありがとう」
病気でないことに 「ありがとう」
生きていることに 「ありがとう」