「社長=ゴール」ではない…『22歳ココイチFC社長の志』
諸沢莉乃(カレーハウスCoCo壱番屋の代表取締役)の話…
「カレーハウスCoCo壱番屋」など27店舗をフランチャイジーとして運営する、スカイスクレイパーの社長に就任した諸沢莉乃さん。
なんと22歳!!!
15歳から横浜市の店舗でアルバイトを始めた。
2021年には全国1200店以上ある「CoCo壱番屋」のなかで、当時15名しかいなかった「スター」の称号を最年少で獲得。
接客のプロフェッショナルでもある。
接客が優れているだけでは社長業は務まらない。
この会社が大事にしているのは、人間性+「意志あるものにはチャンスを」という成長を支援する姿勢。
その姿勢で、彼女の右に出る者はいないらしい。
前社長の西牧大輔さんから社長就任を打診された。
「冗談だと思いましたが、同時にワクワクして、迷わず『ハイ!』」と即答。
時に思いが強すぎて熱くなり、同僚から「『キモイ!』とたしなめられる(笑)」と言うが、その積極性と利他的な人柄を、前社長の西牧氏が、「これから続く人たちのロールモデルになる」と確信し決断したのがすごい!!!
外食産業における人材の採用・育成は深刻な経営課題。
アルバイトとも年齢が近い諸沢氏の起用は、「現場で一緒に汗をかき、一緒に会社をつくっていく」という言葉通り、やる気や活気を組織にもたらす可能性大。
この社長就任は、いわば時代の要請でもあり、他社も見習うべき事例だと思う。
今後、経営全般については西牧から徐々に委譲されるため、まずは各店舗を回りカレーをつくり続けながら、組織文化を広めていくとのこと。
彼女は社長がゴールではないようだ。
あくまで「人の役に立つ」という夢の途上。
素直さが武器の新米社長。
飲食業界を変えられるか!ワクワクする。