コンサル実話⑤「給料を払いながら褒めて共育」

先日、E社長と面談。

『求人を出しても人が集まらず、仕事があっても断らなければならない状態。

当然、売上も下がっているんです。』

『そうなんですか? 

今、E社長と同じような悩みを抱えている経営者、非常に多いんです。

ところで御社にとって、今、一番の課題はなんですか?』

『ナンバーツーが育たないということです。

ナンバーツーにしたいと思っている人が2人いるんですが…

F君は営業力は抜群だけど一匹狼的な存在。部下指導に興味がないみたいなんです。

G君は営業力はあまりないが、部下を一生懸命指導しているんです。

だからG君にナンバーツーになってもらおうかと思ったりもしてるんですが、F君がへそを曲げないかという心配もあるんです。』

『E社長、F君のことでイライラしているようですが、F君を辞めさせて、F君さんと同じような営業成績を出せる人を採用しませんか?』

『なかなかF君みたいに結果を出せる人はいないと思います。』

『そうですよねE社長。F君みたいな人を探せないのであれば、悪いところを見るよりも良いところをみてあげて、営業成果を意識して褒めてあげていってはいかがでしょうか?

人は誰かに認めてもらう事で幸せを感じるものです。F君の今までの人生、親や周りの人から認めてもらう機会が少なかったのかもしれません。

社長から認めてもらうことで、もしかして部下育成にも意識が向くかもしれませんよ。』

『確かにその通りかもしれません。

早速おいしい果物でも買って日頃の努力に対して認めてあげたいと思います。

本日はありがとうございました』

…中小企業は、お給料は大企業の60%位と言われています。

安い給与で働いていただきながらその人を教育していく…

それが中小企業の生きる道だと思っています。

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