我々、中小企業経営者も参考になると思います。
『私は選手への細かな技術的指導はほとんどしません。
技術を教えると、「監督に教わったのに結果が出ない」と責任転嫁するものです。
コツを教えることはしますが、技術は自分で習得するものです。だからこそ身につく。』
『私は便宜的に「育成」とか「育てる」という言葉を使いますが、本来は「育てる」なんて、おこがましい。
選手は勝手に「育つ」ものです。
ミーティングで選手全員に同じことを伝えている。
活躍できるか否かは本人次第でしょう。』
『私は「野村再生工場」というニックネームを頂戴していますが、それだって「これまで同じことをやって変わらなかったのだから、まず自分の意識を変えてごらん」とアドバイスをするだけです。』
『私は、「育成とは選手に自信をつけさせること」に尽きると考えています。
ほめるのが1つの手段だし、その武器となるのが言葉です。
声をかける「タイミング」は大切です。』
『野球技術が下の順から「無視」「称賛」「非難」で、選手に接することにしています。
・「無視」…箸にも棒にもかからない選手は無視。
・「称賛」…二流は褒めて育てる。発展途上では、褒められることで意欲が湧く。
・「非難」…一人前の選手を褒めると勘違いしやすいので、避難して高みを目指させる。』