円安の話。1ドル「150円」。
為替相場は、1ドル=135円をあっさりと超え、約20年ぶりの安値を更新。
現在の水準は通過点に過ぎず、1ドル=150円も視野に入るとの見解も…。
想定外の事が連続して起こり得る時代において、一見ありえそうにない数字の仮説・シナリオを事前に立てておくことが、身を守る一つの手段。
なぜ、日本だけが「利上げ」をしないのか???
米国だけでなく、欧州も7月にユーロの利上げを決めた。
利上げを行わず、マイナス金利政策の日本「円」。価値はますます下落するばかり。
ではなぜ、日銀は「利上げ」をしないのか?
黒田総裁の会見内容… 「為替をターゲットに政策運営することはない」
総裁はそう明言し、日銀は物価安定のために金融政策があるとしている。
諸外国に比べて、日本は物価上昇率も賃金上昇率も低いため、利上げをしてしまえば景気を腰折れさせかねない。
つまり、急速に進む円安を阻止するよりも景気を下支えする金融緩和を優先している。
日銀側にも利上げができない理由が存在する。
日銀はこれまで、低金利の国債を大量に買い入れている。その残高は500兆円超。
金利を引き上げれば、その利払いの負担が増す。