お得意様に安易に値引きをしていたA社長。
毎日毎日、頑張って仕事しても利益がなかなか出ない状態でした。
借金が増えていく状態。
『A社長、10万円の売上(仕入れ6万円)だと、会社が使るお金はいくらですか?』
『4万円です』
『20%の現金割引したら儲けは?』
『8万から6万引くから2万円です。』
『ということは、2倍の仕事をやらないとダメですね』
『ほんとだ』
(今まで考えたこともなかった話だったようです)
『現金値引きじゃなく、10万円に対して、もので10%割引したらどうでしょうか?』
『・・・』
『10万円の10%は?』
『1万円です』
『1万円のものをプレゼントするのにかかる費用は?』
『仕入れは6千円です』
『ということは、4万円儲けから6千円を差し引くと3万4千円ですよね』
『なるほど』
『お客様が喜んでくれて、きちんと利益を残せると思いませんか?』
『そんなこと考えたことなかったです』
ということで、現金割引をやめて、物で割引することを6か月続けたら、
昨年の1.2倍の売上総利益(=粗利益)が出ました。
粗利益とは、会社が使えるお金。
社員にインフレ手当を支払ったそうです。
20%現金値引き | 10%の商品サービス | |||
売上 | 100,000 | 80,000 | 100,000 | |
仕入 | 60,000 | 60,000 | 60,000 | |
粗利益 | 40,000 | 20,000 | 40,000 | |
利益減 | 20,000 | 6,000 | ||
⤴2倍の仕事が必要 | ||||
⤴1万円のサービス=6千円の原価 |