今回は、中小企業の経営者さんと、実際に取り組んでいるコンサルティングの仕事を紹介します(^^)。
会社として3000万円の借り入れがある。自分が亡くなった時にどうやって返済すればいいのか
借り入れを無くす5つのプロセス
ご相談いただいた企業さんは、いらっしゃる社員が10人。
会社として銀行から3000万円の借り入れがあり、経営者の方が亡くなってしまったら借り入れは残ってしまう。
将来を見越して借り入れを無くす方法を考えていきたい、という内容でした。
方法として提案したのは、経営者の方の死亡保険加入です。
ただ、経営者が死亡した場合の保険金は売上として計上されてしまうので、税金がかかります。
実際は4500万円の保険金が必要になるんです。
では、どうやってその保険費用を捻出するのか。
5つのプロセスがあります。
- 財務分析(お金の健康診断)
- 正常運転資金などを計算して資金調達の適正化
- 加入している保険の適正化
- 徹底的に固定費削減
- 毎月ミーティングでPDCAサイクルを回す
これを徹底的にやります。宮田はとっても細かいです(笑)。
まず大切なのがお金の健康診断。3期分の決算書をいただいて、会社の経営状態を分析します。
ちなみに…
決算は1年に1回で、ほとんどの会社は上期・下期とか、四半期といったスパンで自社の経営状態を把握していると思います。
つまり、最短でも3か月で物事を判断しているわけですよね。これでは遅すぎる。
宮田は毎月、変化を見る必要があると考えているので、「年計グラフ」というデータで分析します。
イメージとしては、毎月決算書を作る感じ。これで会社の健康状態を常に把握できます。
健康状態が分かったら、徹底的に余分な固定費の削減をしていきます。
社員の携帯電話料金、社屋の電気代など光熱費の見直し、社用車の自動車保険見直し等、あらゆるものにメスを入れて行きます。
社員もふくめて、会社全体で取り組む
こういった経営の体質改善は、「宮田さん、任せた!」という風に丸投げはできません。
私と経営者、そして社員と、全員が一丸となってやっていく必要があります。
だから、大きな目標だけでなく「朝、会社の周りを掃除する」とか「社員のスケジュールを必ず共有する」とか、小さな毎日の目標も定めて実行していきます。
毎月ミーティングを実施して、目標がどれだけ達成されているのかを確認します。
全ては結果を出すため。1か月や2ヶ月では効果がでませんから、継続していきます。
宮田久雄の仕事ファイルでした。