夜の世界だけは、特に寝がけに、寝床の中に入ってからは、この精神のアンテナというものは、無条件に、よいことでも悪いことでも、もうすべてが、差別なく入りこんでしまう。
だから、いいことを考えるんだ。
嘘でもいいから・・・
俺は優れた人間だ!
俺は思いやりのある人間だ!
俺は腹の立たない人間だ!
俺は憎めない人間だ!
俺は焼きもちを焼かない人間だ!
こう思えばいい。
「人は考えているとおりの人間になる」
というようなことを、昔からいろんな人が言っています。
寝る直前に考えたことは、夢にも影響を与えやすいでしょう。
夢も思考の一種であり、繰り返される回数や時間を考えるとその影響は大きいのでしょう。
自分を悪く考えるとそういう悪影響が、善良に考えればそういう好影響があるのではないでしょうか。
『ほんとうの心の力』(中村天風)より