予祝の効果

今、読んでいる本に以下のような内容が書かれていました。

「メイク・ミラクル」 「メイク・ドラマ」という和製英語を作った野球の長嶋茂雄さん。

1959年、天皇・皇后両陛下を迎えて行われた天覧試合。

巨人vs阪神。

9回裏で4対4の同点。

両陛下が警備の都合上、野球観戦できる時間は21時15分まで。

延長戦に入った場合、陛下は途中退席になるという状況でした。

9回裏、この大事な場面に先頭バッターとして回ってきたのが長嶋茂雄さん。

天皇陛下が退席されるタイムリミットまであと3分…。

実は、天覧試合前、長嶋さんはスランプのドン底にいました。

だからこそ、本能的に「予祝」をやってのぞんでいたのです。

長嶋さんは、試合前日、最寄りの駅でありったけのスポーツ新聞を買ってきて、自分で見出しを書き込んでいったのです。

用意した赤、青、黄、緑色のマジックで、新聞1紙ごとに

「長嶋、天覧試合でサヨナラ本塁打」などと大きく書き込んでいったのです。

 「長嶋の一発に尽きる。さすがにゴールデンルーキー歴史に残る一発だ」

監督談話まで勝手にマジックで書き上げ、試合前日に先に喜び、祝杯をあげていたのです。

で、実際の試合はどうなったのか?

すべて予祝どおりのサヨナラホームランです。

さらに・・・

1992年のプロ野球のドラフト会議の目玉、のちに巨人軍不動の4番となる松井秀喜選手の交渉権を獲得できたのも予祝効果です。

なんと前日、自宅で、くじ引きをして松井を当てて先に喜ぶ予祝をしていたのです!

さすが長嶋監督!

めでたく、松井秀喜選手の交渉権を獲得しています。

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