これからの年金制度は、「国がすべて守ってくれる仕組み」から
**「自分で考え、自分で備える仕組み」**へと大きく変わっていきます。
今回の年金制度改正を見ると、はっきりしていることが3つあります。
1つ目は、働く人は、年齢や立場に関係なく年金に入る方向に進んでいるということです。
2つ目は、年金のもらい方が一生同じではなくなるということです。
3つ目は、基礎年金だけでは将来の生活が足りなくなる可能性が高いということです。
では、私たちは何を意識し、どんな対策を取ればよいのでしょうか。
- 「できるだけ長く、無理なく働く」ことを前提に考える
これからは、
「60歳で引退」「年金だけで生活」という考え方は、現実的ではなくなっていきます。
在職老齢年金の見直しにより、働きながら年金を受け取りやすくなる方向に制度は変わります。
つまり、
•体力や健康に合わせて
•収入を少しずつ得ながら
•年金を減らされにくく受け取る
こうした**“ゆるやかな働き方”**がとても大切になります。
今から
「何歳まで、どんな形で働けそうか」
を考えておくことが、将来の安心につながります。
- 「年金に入れるチャンスは、できるだけ活かす」
106万円の壁がなくなり、企業規模の条件もなくなっていくことで、
週20時間以上働く人は、ほぼ全員が厚生年金に入る時代になります。
これは一見、「保険料が増えて損」のように見えますが、実は違います。
厚生年金に入ると、
•将来の年金が増える
•障害年金や遺族年金が手厚くなる
•病気やケガの保障も広がる
という大きなメリットがあります。
短期的な手取りだけでなく、**「一生でもらえる安心」**で考えることが大切です。
- 「年金だけに頼らず、自分の年金を育てる」
財政検証では、基礎年金の水準が今より下がる可能性が示されています。
つまり、「年金がゼロになることはないけれど、足りない人が増える」
という未来です。
だからこそ必要なのが、
•iDeCo
•企業年金
•長期の積立
といった自分で育てる年金です。
iDeCoは70歳まで続けられるようになります。
これは国が「自分で準備してください」とメッセージを出しているのと同じです。
少額でもいいので、早く・長く・コツコツを意識することが、将来の大きな差になります。
- 「家族がいる人ほど、万一への備えを考える」
遺族年金は、終身でもらえる制度から、期間限定の制度へ変わっていきます。
つまり、
•配偶者が亡くなった後
•子どもを育てながら
•一定期間で自立する
という考え方が前提になります。
そのため、
•生活費はいくら必要か
•何年分あれば安心か
を考え、保険や貯蓄で補う準備がより重要になります。
まとめ
これからの年金制度は、
「知らなかった人」「考えなかった人」ほど不安が大きくなります。
逆に、
•早めに知り
•少しずつ準備し
•自分の人生に合わせて考えた人
は、安心して年を重ねることができます。
年金は「もらうもの」ではなく、「一緒に作っていくもの」。
今から少しずつ、自分の未来に目を向けていきましょう。


