それは、会社の業績を良くして、経営理念を実現するためだと私は思って活動しています。
そのためには、決算書を好きになって、深掘り、深読みが出来る経営者になることが大事だと思います。
決算書の深掘り深読みを、わかりやすく学べるのが『黒字化本気塾』。
11月は26日9時から…
是非一緒に学んで、財務内容の良い会社づくり、つぶれない会社づくりを実現させましょう!
決算書…
会社の一定期間の業績や、企業の財政状態を確認するのに役立つ「決算書」は、正しい経営判断をする上で欠かすことができないもの。
しかし、難しいというイメージから、税理士に任せきりにしている社長が多いのではないでしょうか?
決算書が読めなくても利益が出ている会社はありますが、決算書を読めるほうが、より黒字になっていくのは間違いないと思います。
決算書=企業の黒字赤字などの成績、自社が強いか弱いかのを表す書類
企業活動において発生する(自社のお金、銀行借り入れなど)資金調達から投資、営業活動の一連のプロセスを事業年度で区切り、企業活動に伴う資金の流れを計算してまとめています。
国内で事業を行う法人は、会社の規模を問わず、決算書を作成し、各事業年度終了の日の翌日から2ヵ月以内に、確定申告書とともに決算書を税務署に提出する決算書開示の義務があります。
不備や虚偽のない確定した決算に基づいて確定申告を行うことが必要となるほかに、株主や取引先、融資先の金融機関といったステークホルダーに対して、当期の経営成績や財政状態を報告することも決算書の大切な役割です。
❶決算書の種類…
決算書には、
「貸借対照表(BS)」
「損益計算書(PL)」
「キャッシュフロー計算書(CF)」など、主に5つの書類があります。
❷財務三表の概要と読み方
1)貸借対照表
貸借対照表は「B/S(Balance Sheet)」と呼ばれ、ある時点の資産、負債および純資産を表します。
決算時の残高を可視化し、会社の財務内容や状況を把握するものだといえばわかりやすいでしょう。
貸借対照表は、
右側(負債の部、純資産の部)に資金の調達方法、
左側(資産の部)にその資金によって得た財産を示します。
そのため、「資産合計」と「負債純資産合計」は同じ金額になります。
左右の金額が均衡状態を保つことから、バランス・シートと呼ばれているのです。
貸借対照表をもとに、返済義務のない資本の割合についての指標である「自己資本比率」と、短期的な支払い能力を判断する指標である「流動比率」を算出することで、資金繰りの安全性がわかります。
・自己資本比率
貸借対照表の右側のうち、負債はいずれ返済しなければならないもの。
返済義務のない純資産の割合=自己資本比率が高いほど財務面が安定しています。
◇自己資本比率=「純資産合計÷資産合計(負債・純資産合計)×100」
・流動比率
流動比率は、1年以内に現金化できる資産と、1年以内に返済が必要な負債から、短期的な支払い能力を判断する指標。
◇流動比率=「流動資産÷流動負債×100」
2)損益計算書
損益計算書は「P/L(Profit and Loss Statement)」とも呼ばれ、当該事業年度における収益から費用を差し引き、事業年度の利益を把握するための書類。
損益計算書からは、利益や損失の原因を読み解くこともできます。
損益計算書で重要な勘定科目・・・
<重要な勘定科目>
•売上高…会社の本業による収益
•売上原価…売上を上げるためにかかった費用
•販売費及び一般管理費…従業員の給与、光熱費など営業活動をする上でかかった費用
•営業外収益…不動産収入や株の配当など、本業以外の継続的な収益
•営業外費用…株の売却損、利息など本業以外において生じる費用
•特別利益…本業以外の突発的な収益
•特別損失…本業以外の突発的な損失
損益計算書では、上記の勘定科目をもとに、業績を「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「当期純利益」の5つの利益で表します。
<5つの利益>
1.売上総利益
売上総利益は、売上から売上原価を引いた利益。
売上総利益からは、収益性がわかる「粗利率」を算出できる。
◇粗利率=売上総利益÷売上高×100
2.営業利益
営業利益は、売上総利益から販売費、一般管理費を差し引いたもの=本業の儲け
3.経常利益
経常利益とは、会社が通常行っている業務から定期的に得ている利益。
本業の儲けである営業利益に、本業以外で得た営業外収益を加算し、営業外費用を差し引いて算出。
4.税引前当期純利益
税引前当期純利益は、経常利益に特別利益を加え、特別損失を差し引くことで求められる。
法人税等を支払う前の利益額です。
5.当期純利益
当期純利益は、税引前当期純利益から法人税等を差し引いた利益。
事業年度の最終的な利益で、当期純利益がマイナスなら赤字。
損益計算書では、この当期純利益がプラスになっていることと、「営業利益が赤字で当期純利益が黒字」の状態になっていないことをチェック!!!。
営業利益が赤字で当期純利益が黒字の場合、本業で儲けが出ていない分を本業以外の突発的な収益で補っていることになり、経営的には危うい状況だといえるからです。